この度、さいとうギャラリーで作品を展示することになりました。テーマは『現代の自然観への提言』です。文明への問いかけ、それは遠い歴史への思考です。
ある日、偶然大地から発掘された器、それは縄目に覆われた命。
それは又、現代に向かっての強力な呼びかけです。
私は今、この縄文の土の渦の中に何か今に通じる造形の可能性がないかと探しているのです。
私は対象を視覚の生理空間(アフォーダンス)に基づいて制作しています。そこで視覚の空間として曼荼羅構造の理論を見つけました。それは円群の構造体で、この多元層空間の対称性が崩れの中で形成された形を組み合わせで造形するのです。現在閉塞した未来に、世界の希望に向かって自然への賛美と憧れに救いを求めている時代であると思います。私の芸術はこの願いをこめているのです。どうぞご高覧いただければ幸いです。
2022/10
2022年11月8日(火)~13日(日)
さいとうギャラリー 札幌市中央区南1条西3丁目1番地